YDS

東京のウォーターフロントを再生するマスタープランです。

月島エリアに位置する計画地は水に囲まれた島のようです。

現状は狭い道路に面し、密集した戸建住宅といくつかの高層マンションが立ち並びます。

 

知名度が高く、極めて高い価値を持つ銀座と築地の隣接地として、月島エリアは膨大なポテンシャルを持ちます。

フィロソフィーあるマスタープランによって銀座の街を刺激し活性化するでしょう。

さらに、密集した戸建住宅の下町の風景を保全することによる新旧の共生と対話も目論見ました。

既存の建物をまとめて壊してしまうのではなく、新たな建築と共存させることで、歴史は未来に向けて繋がってゆきます。

そこで、”Corridors of Forests”をつくることをコンセプトにデザインしました。

30m幅のCorridors of Forestsと5m幅の運河をつくり、この長い公園のような空間は、月島および銀座の街に光と風をもたらします。

 

3つのCorridors of Forestsは一つずつ段階的につくられ、この革新的な自然のベルトは人々に大事にされるでしょう。

そして、都市のオアシスを提供し多くの人々を魅了すると考えます。

運河は海とつながり、Corridors of Forestsは全く新しい都市の風景となるでしょう。

 

自然のベルトは東京の緑化に大いに貢献し、湿度と風をもたらすことで夏の温度低下に役立つでしょう。

周辺の新たなブロックには8層の住居と商業施設が計画され、既存のヴォリュームを包み込む秩序ある街並をつくりだします。

広い道路と水の空間による防災の向上と共に、都市に挿入された自然の空間は東京を再生し銀座・月島エリアに新たな価値をもたらすことを目論みました。