江戸-東京 : 変遷

江戸から東京へ変化する際には、江戸城(皇居)周辺の土地利用が一変しました。

江戸期には、徳川家一族の松平氏・重臣酒井氏の藩邸が建ち並んだ大手門界隈。

明治維新から20年ほどの間に、一挙に官庁街などに変化しました。

 

江戸期に、大手門の目の前にはあった歩兵屯所は、そのまま東京鎮台に変わりました。

鎮台とは、新政府になるに伴い編成された「軍の拠点」でした。

このような土地利用の急激な変化が短期間の間に、しかも東京での大きな戦闘などの乱れもなく、実行されたのは驚きです。

明治維新という大革命は諸外国の革命とは違い、あまり流血の惨事がなく進行しました。

 

その割合「落ち着いていた様子」が、この土地利用の速やかな変化に見受けられます。

明治になると、江戸城(皇居)の付近は、大部分が一般の宅地となりました。

時代の変化に伴い、戦争や混乱が起きます。しかし、明治維新の際は、反乱の勃発は地方において起こりました。

幸い、江戸・東京は、内乱などの戦争による大きな惨禍からは逃れたのです。

 

写真:「古写真で見る 江戸から東京へ」小沢健志 鈴木理生(世界文化社)

江戸 東京 土地利用

DATA

  • Category:

    Urban

  • Type:

    調査・都市計画

  • Location:

    東京都

  • Team:

    YDS

  • Size:

    -

  • Status:

    Completed