江戸-東京 : 侍から
1867年に江戸時代が終焉を迎え、新しく明治時代が始まりました。
江戸時代は、士農工商の身分による差別があったため、住む場所も身分により定められていました。
江戸城付近は、ほとんどが武家地でありました。
そして、町人地や寺社地は、ほとんどありませんでした。
堀の向こうの日本橋、京橋界隈に町人地がつくられ、明確に居住地が分けられていました。
武家地・寺社地・町人地は、それぞれ所轄官庁も法律も異なっていました。
幕府の所有地であった武家地の内部に於いても、幕府直参の旗本屋敷と大名藩邸の場所も明確に分けられていました。
明治になると武家地の大半が、軍用地・官庁用地になりました。
陸軍用地は、かなりの面積がとられ、江戸城(皇居)を取り囲むように配置されました。
明治になり、将軍中心の幕藩体制から天皇中心の政治体制へ変化しました。
それに伴い、陸軍も天皇家を護るための近衛兵、内外の戦闘に向かう陸軍に分けられました。
それらの軍が、皇居を守ろうとする強い意図が伺えます。
写真:「古写真で見る 江戸から東京へ」小沢健志 鈴木理生(世界文化社)
江戸 東京 侍 軍
DATA
- Category:
Urban
- Type:
調査・都市計画
- Location:
東京都
- Team:
YDS
- Size:
-
- Status:
Completed