デザイン・プロセス
木造戸建住宅の設計・デザインプロセスの話です。
本や音楽が好きな建主で、「ご自宅を一新したい」とのご希望でプロジェクトは始まりました。
建主の所有する本やCDの多さに、とても驚きました。
「これらの本が収納できるように設計してください。」とのご要望を頂きました。
設計のテーマは「本棚」となります。
そして、「今の対面式キッチンだと、リビングから見えすぎるのが気になるので、考慮して欲しい」というご要望を頂きました。
まずは、シンプルな本棚を、キッチンとリビングの間に配置してみます。
建主の「キッチンが見えないように」というご要望から、キッチンとリビングを分節することを考えます。
そこで、ルーバーを取り入れる案の検討を始めました。
「ルーバーを、細長い本棚で表現してみよう。」と考えました。
柱状にした本棚を円弧上に配置させることで、さりげなく空間の繋がりを出します。
本棚の幅や、配置を変えたりして、ベストなデザインを探ります。
模型を何度もつくり、キッチンとの程よい距離感を見つけます。
様々なスケールの模型を作成し、1:10のスケールの模型で検討を進めました。
スケール感が、実際につくる建築に近くなり、様々なアイデアが生まれます。
検討を進めてゆき、最終的には「1:1の模型=モックアップ」を作成して、チェックしました。
モックアップに実際に本などを入れてみて、「使い勝手」を検討します。
手前側に円弧状に広がっているデザインなので、本が取り出しやすいことに気づきました。
こうして、模型を作りながら、コンセプトとアイデアを発展させてゆきます。
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