工事監理
リノベーションでは、「あるもの活かして、ないものつくる」を最も大事にしています。
とても良い雰囲気のお庭でしたが、リビングとつながりがなくて、もったいない状態でした。
そこで、「リビングのサッシュを大きくし、庭に大きな木のテラスをつくろう!」と考え、アウトドアリビングを作りました。
リノベーションでは、木造軸組が傷んでいる場合が多いです。
こういうところで、思いがけないコストがかかることがあります。
そこで、「どこにコストをかけるか」をうまく見極めて設計し、工事監理を進めることが大事なポイントです。
練馬の家は、「梁の補強をデザインに活かす」コンセプトです。
箱型のシンプルなリビングに、ランダムに架かる梁に、さらに梁を追加します。
「均等に並ぶ梁をデザイン化」するコンセプトです。
さらに、多くの梁によって、耐震補強も兼ねるイメージです。
「自然の光をすくとりたい」といつも考えています。
スリットサッシュによって、美しい自然の光を、すくいとって、室内の空間にとりこみます。
玄関周辺を出来るだけ広くするために、設計上の工夫をして階段を一部跳ね出しにしました。
階段を跳ね出して、下の方には玄関で靴を履く際のベンチを作りました。
「玄関と階段が一体化して、空間を有効活用できる」というコンセプトです。
「てこの原理」を応用して、全て木材でつくりました。
アウトドアリビングは、「木に囲まれた空間」をつくろう。」と考えました。
木同士は少し隙間(クリア)があった方が良いです。
その隙間が大きすぎると外部から見えてしまうので、隙間の寸法は、現場で建主と一緒に実際に並べて決めました。
このように、自らのコンセプトとデザインを大事にしながら、建設会社・建主とよく相談して現場監理を進めてゆきます。
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