YDS

多くの異常気象が世界中で発生している今、建築と自然の関係における特別な配慮が必要です。

出来るだけ環境負荷を減らし、新しいタイプのサステナビリティーを作り出すために、我々建築家は何ができるでしょうか。

 

バンコクでの集合住宅と商業施設の複合施設を計画するコンセプトは”Urban Village”です。

Urban Villageは建築自体が自然となり、公園のように光と風、雨が感じられる建築的環境となります。

 

豊富な自然と水辺の空間の多いバンコクの景観を活かし、すべての屋根は相互に繋がれ、多くの木や川が配されます。

このコンセプトに基づき、相互に公園と川が繋がれるように階段状のボリュームがつくられました。

四つの中庭のような公園が生まれ、このうち三つが上部に押し上げられます。

そして、商業施設の広いスペースを確保すると共に、日影が少ない光あふれる空間をつくり出します。

 

屋上の川は端で約30m落下します。

この滝は、周囲の都市空間に新たな刺激を与え、水による環境への効果がもたらされます。

都市の中心において、住まい手は都市に浮かぶFloating Canalを楽しみ、訪れる人々は森を楽しみます。

この建築は建築と都市の新たなタイプの共生と公共空間を生み出すでしょう。